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イランの旅シリーズ⑤

クムのファーティマの聖廟を見学した後に、弊社オリジナルシルク絨毯の工房と言いますか事務所に行ってきました。考えたら、この日は金曜日で休みのはずでしたが、スタッフが来て開けてくれました。
ここで新作のものを見せてもらったり、染色した様々な色の糸も見せてもらいました。ここでは150~200人ぐらいの織り子さんを抱えていて、糸とデザイン画などの材料を用意してあげて、それぞれの織り子さんに織ってもらうそうです。今までは写真4枚目のような方眼紙に色付きのデザインが描かれたものを見ながら絨毯を織っていくのが普通でしたが、最近は写真5枚目や6枚目の写真のように数字が書かれた紙を元に織っていくそうです。これは、縦何列目の横何列目は何番の色というのがすべて書いてあって、これを朗読したのを録音してそれを聞きながら結んでいくのだそうです。方眼紙のデザイン画は目にとても負担がかかるので、最近はこういった方法が多いのだそうです。6枚目の写真の紙束(A4用紙約500枚程)で、120x80cmサイズ1枚分の情報が書かれています。
また、7枚目からの写真は、織り子さんから織り上がってきた絨毯で、結びに歪みがあったので補正しているところです。
今、300x200cmのサイズを制作中で、2人の織り子さんで2年はかかるそうです。この日にモハマッド・ジャムシディさんの話も聞いて、1枚の絨毯を写真に収めるのは片手でポンと簡単ですが、その絨毯が出来上がるまでには長い時間と職人達の労力が注ぎ込まれている大変なものなのだと改めて思いました。

イランの旅シリーズ⑤の画像1
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イランの旅シリーズ⑤の画像4
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